■『黒執事』のアフレコがいよいよスタート!


オンエアに向けてのアフレコがいよいよスタート。
第2話のアフレコ収録終了後には合同取材も行なわれた。
耽美でかつダークな世界で主人と執事の関係を描く。その作品をキャストのみなさんはどう捉えているのか?
コメントを寄せていただいたので紹介していこう。

コメントを寄せていただいたキャストのみなさん

セバスチャン・ミカエリス役、小野大輔さん
シエル・ファントムハイヴ役、坂本真綾さん
ファニ役、梶裕貴さん
メイリン役、加藤英美里さん
グレル役、福山潤さん
ラウ役、遊佐浩二さん


――2話までアフレコを終えた感想をお願いいたします。

小野大輔さん
1話目は登場するキャラクターの人数が少なく、淡々と訥々とこの世界観の説明した感じだったのですが、2話になってレギュラーキャラが増え、スタジオが賑やかになって、『黒執事』という作品がいよいよ始まったという実感が湧いてきました。これからますます楽しくなっていくと思います。

坂本真綾さん
先週はキャストの人数が少なかったのですが、今週からグッとスタジオの雰囲気も賑やかになりました。
とても緊張しますが、シエルを頑張って演じていきます。

梶裕貴さん
本編とはまったく関係のないところで、たくさん喋っています(笑)。賑やかしの部分を楽しめたらなと思っています。

加藤英美里さん
緊張感のある中、みんながお芝居をしているのですがメイリンはひとり空気が読めない感じのキャラクターなので、盛り上げ役に頑張っていきたいと思います。

福山潤さん
2話では「ハイ!」以外のセリフがありませんでした。
これからが期待のキャラクターです。頑張ります。

遊佐浩二さん
2話に関して言えば原作以上にオリジナルでたくさんセリフを増やしていただきました。多めに喋れた分、彼のひょうひょうとしている感じが出てよかったのではないかと思います。自画自賛(笑)。


――自分役の印象について

小野大輔さん
あくまで執事です。
揺らぎがなく、何事にも動じない人なので、正反対の自分がどこまで彼に迫れるのか? それを踏まえつつも楽しく演じていこうと思います。

坂本真綾さん
枢やな先生から「気だるい感じで」と一言アドバイスをいただきましたので、気だるさをキープするように努めて演じています。

梶裕貴さん
フィニは元気で可愛らしい男の子ですので可愛らしさをキープしつつ、本番の真面目な空気を邪魔することなく、でも愉しげな雰囲気が伝えられればいいなと思っています。

加藤英美里さん
メイリンは空気の読めない感じ女の子なのですが、どうやらセバスチャンが好きみたいなので、セバスチャンと接近した時のきょどり(挙動不審に見えるさま)方など、普段は演じる機会の少ない役を楽しみたいと思います。

福山潤さん
イメージカラーでいうと赤色です。まだまだこれからのキャラクターなのですが、はっちゃけていきたいなと思っています。

遊佐浩二さん
ひょうひょうとして、すっ呆けるところはすっ呆けながら、どこか謎のある人なので両者の落差を出していければと思います。


――セバスチャンのように完璧にこなしてみたいことはありますか?

小野大輔さん
役づくりを完璧にしたいことでしょうか。。。
もっとすんなりとセバスチャンになれるように、セバスチャンのように完璧にこなせるように頑張りたいと思います。

坂本真綾さん
人の顔と名前をちゃんと覚えること。
苦手でかつ下手なので、もっと記憶力を向上させたいと思います。

梶裕貴さん
狙った電車に乗れるようになりたいです。いつも乗り遅れるか、間に合うために走って汗だくになってしまうので(笑)。その完璧さを狙っていきます。

加藤英美里さん
セバスチャンは料理が上手そうなので、まったく料理ができない自分もいつかは完璧に料理ができるような女性になりたいと思います。

福山潤さん
仕事と言おうとしたのですが、あえて逆をいって仕事以外のことなら何でもにします。
意外と仕事以外で出来ないことが多いいので、それらを完璧にこなすことに憧れます。

遊佐浩二さん
今日は1回噛んでしまったので、これからは噛まないように完璧にこなしたいです。オンエアを見て下さい。皆さん、僕が「噛んでない」のが分かります(笑)。


――原作の魅力について思うところ

小野大輔さん
黒いところですね、色々な意味で。
謎があまりにも多すぎるので見ている方が推理して見られるところが惹きつけられる理由の一つなのかなと感じます。ぜひ視聴者参加型番組のつもりで推理しながら観て下さい。

坂本真綾さん
美しいキャラクターたちとダークな設定。
アニメでは原作よりもいっそう黒い感じがするので、ダークなところが魅力になっていくと思います。

梶裕貴さん
カッコよくもあり、面白くもある…この感じです!

加藤英美里さん
作品の雰囲気が全体的にSっ気のある作品だと感じています。
きっとそんなところが女性をはじめ、Mっ気のある方に人気なのかなと思っているので、Mの方に向けた作品だということろが魅力的です。

福山潤さん
イメージカラーが毎回いろいろ変わることろがいいなと思います。

遊佐浩二さん
次々とすごい人が出てくる割にどんどん謎が深まっていくところです。


――ファンの方へのメッセージ

小野大輔さん
ダークで美しく、シニカルで、ちょっと笑えるコメディもあるエンタテインメント盛りだくさんの作品です。アニメではそれをさらに膨らませていると感じています。原作のファンの方もぜひ新しい気持ちで見ていただけるとありがたいなと思います。またアニメでこの作品を知った方も原作を読んで、黒執事の世界にひたってほしいですね。

坂本真綾さん
とても人気のある作品のアニメ化、楽しみにしているファンの方も多いと思います。
私たちもその期待を裏切らないように頑張りますので、見守っていただければと思います。そして動く黒執事の世界に、また原作とはちょっと違ったテイスト、音楽や声の入ったアニメならではエンタテインメントを楽しんでいただければ幸いです。

梶裕貴さん
見ているだけでもきっと癒される、美男、美女がたくさん登場します。
その声を聴いて、癒されてしまってください。Mの方もSの方もぜひ!(笑)

加藤英美里さん
素敵なキャラクターたちがたくさん出てきて、世界観もとてもカッコよく、そして美しい。とても魅力的な作品に仕上がっているなと思います。どうか楽しんで見てください。

福山潤さん
放送間近です。洋式美あふれる中から滲み出るダークなビビッドのカラーたちを
みなさん見届けていってください。

遊佐浩二さん
ビシッとネクタイを締めた人たちが華麗な動きを見せてくれます。ぜひセリフ1つ1つまで楽しんで見てください。




■タナカ役藤村俊二さんインタビュー


「執事という仕事は、すべてを知っている存在」

――「黒執事」のアフレコ収録のご感想はいかがですか?
藤村 あっという間だったね。すぐに終わってしまったよ。

――藤村さんにとっては、アニメのお仕事は久しぶりですね。
藤村 5年ほど前に『Hello!オズワルド』というアニメを演じて以来ですね。『はじめ人間ギャートルズ』? あれは大昔でしょう(笑)! 久々にアニメの仕事をすると楽しいですね。早く完成した作品が観たいです。

――タナカという役は、ファントムハイヴ家の家令(主人に代わる執事の責任者)ですが、藤村さんはいままで執事役をたくさん演じていらっしゃいましたよね。
藤村 そうですね。何度も執事を演じてきたよ。よく言われるんだよ、執事みたいって(笑)。執事という仕事は、自分を抑えて、主人に仕えるという仕事だからね。しかも、全部を知っていながら、余計なことを言わない。大変な仕事ですよ。

――タナカ役はいかがですか?
藤村 作者の方が僕をモデルにして、タナカという役を描いてくださったそうですから、タナカという役に負けないようにがんばりたいです。うまく「おヒョイ」がその中に出るように演じていきたいですね。ぜひ、楽しみにしてください。

――タナカのモデルである藤村さんが演じると言うことで、役とご本人のシンクロを楽しみにしています。
藤村 私はタナカほどハゲちゃいませんからね。もっと髪の毛がありますよ(笑)。最終回のころには僕の髪の毛もタナカくらいになっちゃうかな。

――いえいえ! 今後の演技を楽しみにしてます!

藤村俊二
1934年生まれ。おヒョイさんの名で知られる、ベテラン俳優。映画、ドラマ、テレビCM、ラジオと幅広く活躍している。